和製漢語(わせいかんご)と外来語の歴史

2009年7月8日水曜日
他の国の文化から習ってから自分のことを作るのは日本文化の一つの特徴だと思います。昔、漢字文化が強かった時、漢字文化圏が形成されました。漢字は日本で「経芸の本」と見なされて、漢語も大事にされました。平安時代に、多い漢字が分かれば分かるほど、偉い人と見なされました。漢語以上に、たくさん和製漢語は作られました。19世紀の明治維新の頃、西洋からの新しい言葉はほとんど和製漢語になりました。(その和製漢語は他の漢字文化圏の国、特に中国に、も強い影響を与えました)しかし、明治維新と共に、西洋文化が強勢な文化としてアジアに入りました。中国が弱くなると共に、漢字文化も弱くなりました。西洋文化を習うことがはやってきて、アジアのどの国でも漢字を改革しました。その時、漢字を全部廃止して、ローマ字とか新しい言語を使おうと思っていた人もいました。今、外来語はやっていることは実はアメリカ文化のはやっていることだと思います。それに、日本の漢字の音読みは異常に複雑で、全ての漢語の読み方を覚えることはたいてい無理です。明治維新の頃作った和製漢語は大体意味だけを考えたから、読み方が同じの言葉に困っている人が多いです。例えば、「科学」と「化学」、「私立」と「市立」などです。

国立国語研究所の言い換え提案に反対した国語学者の山口仲美は「言い換え案のほとんどは漢語であり、ただでさえ多い漢語をふたたび増やし、同音異義語の問題を大きくしてしまうと指摘している。和製漢語は中国文化が浸透していた時代にあっていた方法なのであって、現在の日本はアメリカ文化が浸透しているのだから、片仮名の外来語のままにしておいて意味の定着を待つべきではないか」と主張している


参考情報:

音読みの複雑さ:
古音:呉音より早い。中国の中古音から来たかもしれない。
呉音:5、6世紀。仏教と律令の言葉が多い。
漢音(と新漢音):7世紀。儒学の言葉が多い。和製漢語はよく漢音を使う。現代日本語に最も強い影響を与えた読み方だ。
唐音(唐宋音):宋の後で(宋、明、清)日本に来た読み方だ。
慣用音:以上のどれにでも属さないもの。日本で異なった読み方。


和製漢語とは(Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/和製漢語):
日本で日本人によりつくられた、古典中国語・近代北方中国語の語彙・語法・文法を基盤として参照しつつ、ヨーロッパ言語のカルクや日本語の語彙・語法・文法の影響(和臭)を交えて造語された、漢字の音をもちいて読む言葉。古くから例があり、特に、幕末以降、西欧由来の新概念などを表すために盛んに造られるようになった。日本製漢語。
『共和』のように、古典中国語に用例があり、日本人が意味を拡張しただけの場合も和製漢語に含めることがあり、とりわけ、もとの意味と著しくかけ離れた意味を日本人が付与した『文学』などは和製漢語に含められることが通常である。


和製漢語の種類:

1、漢字を利用して欧米の語彙の音訳

瓦斯、基督、基督教、倶楽部、珈琲など

2、漢字を利用して欧米の語彙の意訳

亜鉛、暗示、意訳、演出、大熊座、温度、概算、概念、概略、会談、会話、回収、改訂、解放、科学、化学、化膿、拡散、歌劇、仮定、活躍、関係、幹線、幹部、観点、間接、寒帯、議員、議院、議会、企業、喜劇、基準、基地、擬人法、帰納、義務、客観、教育学、教科書、教養、協会、協定、共産主義、共鳴、強制、業務、金婚式、金牌、金融、銀行、銀婚式、銀幕、緊張、空間、組合、軍国主義、警察、景気、契機、経験、経済学、経済恐慌、軽工業、形而上学、芸術、系統、劇場、化粧品、下水道、決算、権威、原子、原則、原理、現役、現金、現実、元素、建築、公民、講演、講座、講師、効果、広告、工業、高潮、高利貸、光線、光年、酵素、肯定、小熊座、国際、国税、国教、固体、固定、最恵国、債権、債務、採光、雑誌、紫外線、時間、時候、刺激、施工、施行、市場、市長、自治領、指数、指導、事務員、実感、実業、失恋、質量、資本家、資料、社会学、社会主義、宗教、集団、重工業、終点、主観、手工業、出発点、出版、出版物、将軍、消費、乗客、商業、証券、情報、常識、上水道、承認、所得税、所有権、進化、進化論、進度、人権、神経衰弱、信号、信託、新聞記者、心理学、図案、水素、成分、制限、清算、政策、政党、性能、積極、絶対、接吻、繊維、選挙、宣伝、総合、総理、総領事、速度、体育、体操、退役、退化、大気、代議士、代表、対象、単位、単元、探検、蛋白質、窒素、抽象、直径、直接、通貨収縮、通貨膨張、定義、哲学、電子、電車、電池、電波、電報、電流、電話、伝染病、展覧会、動員、動産、投資、独裁、図書館、特権、内閣、内容、任命、熱帯、年度、能率、背景、覇権、派遣、反響、反射、反応、悲劇、美術、否定、否認、必要、批評、評価、標語、不動産、舞台、物質、物理学、平面、方案、方式、方程式、放射、法人、母校、本質、漫画、蜜月、密度、無産階級、目的、目標、唯心論、唯物論、輸出、要素、理想、理念、立憲、流行病、了解、領海、領空、領土、倫理学、類型、冷戦、労働組合、労働者、論壇、論理学など

3、日本が独自につくった漢字

腺、糎など

4、漢字を使用してつくった日本語

味之素、入口、奥巴桑(オバサン)、海抜、学会、歌舞伎、仮名、簡単、記号、巨星、金額、権限、原作、堅持、公認、公立、小型、克服、故障、財閥、作者、茶道、参観、支配、支部、実権、実績、失効、私立、重点、就任、主動、成員、銭、組成、大局、榻榻米(タタミ)、立場、単純、出口、手続、取消、内服、日程、場合、場所、備品、平仮名、広場、服務、不景気、方針、明確、流感、和服など

5、古代漢文の中にあった語彙を使った欧米の語彙の意訳

胃潰瘍(周礼)、医学(旧唐書)、意義、階級、綱領、労働(三国志)、意識、専売(北斎書)、遺伝、右翼、教授、共和、経費、交通、左翼、主義、侵略、生産、天主、博士、輸入(史記)、印象(大集経)、衛生(荘子)、演習、投機(新唐書)、演説(尚書)、鉛筆(東観漢記)、会計、具体、交際(孟子)、革命(易経)、科目、経済(宋史)、学士(礼儀)、学府(晋書)、課程(詩経)、環境(元史)、機関(易林)、記録、抗議、自由、柔道、神経、節約、分析、分配、理性(後漢書)、気質、身分(宋書)、気分(孔子家語)、規則(李群玉)、規範(孔安国)、偶然(列子)、計画、同情、理事(漢書)、現象(宝行経)、憲法(国語)、交換(魏志)、時事、信用、封建、保障(左伝)、思想(曹植)、事変(詩序)、資本(釈名)、社会(東京夢華)、主食(通鑑)、消極(周書)、条件(北史)、世紀(晋皇甫謐)、精神(庄子)、想像(楚辞)、相対(儀礼)、組織(遼史)、素質、白金(璽雅)、知識(孔融)、登記(斎民宝要)、道具(釈氏要覧)、能力(柳宗元)、発明(宋玉)、反対(文心彫竜)、美化(南史)、悲観(法華経)、標本(劉伯温)、服用(礼起)、物理(晋書)、文化(束哲)、文学(論語)、文明(易・乾)、分子(殻梁伝)、法則(周礼)、法律(管子)、保険(隋書)、民主(書・多方)、民法(書・湯誥)、予算(耶律楚材)、理論(鄭谷)など

6、古代漢文の中にあった語彙を使い、日本が自ら創り出した概念

浪人(柳宗元)など


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